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by iiwi2
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神経科学の成果

Wired News - 神経科学が問いなおす「自由意志と責任」 - : Hotwired
 グリーン博士は語る。「神経科学の成果により、われわれはすべての行動を機械的なものと捉えられるようになる。つまり、すべての行動は物理的な出来事の連鎖によって作り出されたもので、突き詰めれば、動作の主体の制御を超えた力にまでさかのぼるという考え方だ。そして、このように理解できるようになれば、われわれは処罰についての考えを変え、神経科学を、宇宙の道徳基準を秤にかける方法ではなく、実際的なツールと捉えるようになる——私はそう期待している」
最近では、日本でも凶悪犯罪について「責任能力」が問題になる事件が多いですね。



この記事の中での以下のたとえ話は興味深い、。
 グリーン博士はこの主張を説明するために、遺伝子操作によって生まれ、環境の影響から犯行に至る架空の人物『パペット氏』[puppetは操り人形の意味]のたとえ話を持ち出した。

 「われわれは、パペット氏の遺伝子と環境が邪悪な行動を取るように操作されていたことを知ると、彼を憐れむようになり、処罰のための処罰をしようという姿勢は弱くなる。たとえ、われわれが引き続き彼の危険性を認識し、このような人物を拘禁したり行動を制限したりしなければならないと考えるとしても、それは同じだ」
犯罪の原因が「悪」ではなく、「物理的な出来事の連鎖によって作り出されたもの」だと神経科学が明らかにしたとしても、被害者や世間は感情をどこまで抑える事ができるのでしょうか?その事が被害者のなぐさめになるのでしょうか?
人が人をさばくのは難しい事です。
by iiwi2 | 2004-12-17 00:05 | ひとこと